目次
1.おかしな人は誰もいない
お金に対する価値観は、その時生まれた環境や世界の情勢によって形成される。
そのため、ある人にとっての【普通】は、別のある人にとっては、相当おかしなこと。
他のある人にとっては、相当理にかなっていること。
同じ行動でも人によっては、感じ方が変わる。
銀行金利が高い時代に生まれた高齢者世代の人は、銀行に預けておけと考えるが、銀行金利が低い時代に生まれた現在の若者は、株式投資をするわけだ。
宝くじを買うことも、貧困層は貧困から抜け出す唯一の手段と考えるが、お金持ちは還元率が悪い無駄なお金の使い方という。
このように、生まれた時代、環境などが違うから、考え方も全く違うことになる。
私たち個人が経験するお金に関する出来事は、世界で起こった出来事の0.00000001%。
ただ、それは私たちの考えの8割を形成している。
2.運とリスク
運とリスクは表裏一体だ。
ビル・ゲイツは、世の中の高校生でパソコンが使用できる高校に通っていた。(100万分の1の確率)
同じ高校に通っていたビル・ゲイツの親友は、ビル・ゲイツと同じぐらいのパソコンの使い手だったが、山岳事故でなくなった。(100万分の1の確率)
運とリスクは表裏一体で、それを認識することは世の中において非常に大切なことである。
投資におけるリターンには、リスクも存在することも認識しておかなければならない。
3.決して満足できない人たち
「足る」を知らなかった男たち
(1)インド出身の元マッキンゼーCEO ラジャット・グプタ
彼はインドの貧困地域に生まれ、世界有数のコンサル会社マッキンゼーのCEOまでのし上がる。
インドの貧困地域に生まれた彼が、マッキンゼーのCEOに成り上がるのは、並大抵のことではない。
グプタの資産は1億ドルにまで到達したと言われている。年利5%で運用すれば、毎時間600ドル得られるほどの大金だ。
彼は、それでも足りず、どうしても100億ドルの資産が欲しかった。
そこで、インサイダー取引という犯罪に手を染めてしまった。
彼は逮捕されたことにより、信頼を取り戻せなくなった。
(2)富の比較ゲームには参加するな
上を見てもキリがない。どれだけ稼いでも上には上がいる。
私たちから見れば、すごい収入の方もさらに上がいる。
私たちが唯一勝てる方法は初めから戦わないこと。
「足るを知ること」だ。
ーーーーーーーー
①大型新人野球選手:年俸50万ドル
②マイク・トラウト:3580万ドル (12年4億3000万ドル)
③2018ヘッジファンド TOP10の最低年収:3億4000万ドル
④2018ヘッジファンドTOP5の最低年収:7億7000万ドル
⑤ウォーレン・バフェット:個人資産35億ドル
⑥ジェフ・ベゾス:個人資産240億ドル
ーーーーーーーーーー
4.複利の魔法
複利の力は偉大。
大昔に地球で起きた氷河期は、ほんの少し夏が寒く冬の雪が解けなかったため、訪れた。
夏に冬の雪が解けず、また冬が来て雪が積もりの繰り返しで、氷河期が訪れたそうだ。
他には、ハードディスクの容量が挙げられる。
ーーーーーーーーーーーーーー
1950年代:3.5MB
1960年代:数十MB
1970年代:70MB
1990年:500MB
1999年:6GB
2003年:120GB
2006年:250GB
2011年:4TB
2017年:60TB
2019年:100TB
ーーーーーーーーーーーーー
私たちは、複利の効果を実感しにくいが、現実世界では実際に起きている。
投資の最重要アドバイスは「黙ってじっと待て」
バフェットの成功者足る所以は、80年以上株式市場から退場せず、いたからだ。
5.裕福になること、裕福であり続けること
裕福になることと、裕福であり続けることは違う。
投資には「心配性」が必要。
ポイント
①自分の身を削ってまで得る価値などない。
②複利があるから、市場から退場しないことが大切
バフェットはリターンも驚異的だが、一番すごいのは、何十年も株式市場にいること。
バフェットの本当にすごいところは、何十年も株式市場にいることなのだ。
株式市場にずっというには、破滅しないことが大切。ポイントは以下。
ポイント
①大きなリターンより、破滅しないことを優先すること。
②計画は、計画通り進まないことを前提に、あらゆるトラブルに対応できるよう「誤りの余地」を残しておく。
③未来に楽観であれ 途中不運に見舞われても、長期的には、いい方向に進むと信じる
6.テールイベント
テールイベントとは、複数の失敗を帳消しにする優れた少数の例外的な事象。
ウォーレンバフェットもお粗末な失敗はしている。
生涯で500の銘柄を保有したが現在の利益は、10銘柄で得たものだ。
バフェットの右腕チャーリー・マンガーも、上記10銘柄をを除けば運用成績はごく平凡。
ディズニーも1930年代に、400本以上の作品を作ったが、ほぼほぼ赤字となった。
しかし、「白雪姫と7人の小人」が発売された1938年前半だけで、400以上の作品からの収益より、桁違いに多い収益をたたき出した。
投資もこのようなテールイベントは必ず存在する。
7.自由
最高の豊かさとは、毎朝目を覚ました時に「今日も思い通りに、好きなように過ごそう」と思えること。
心理学的に、幸福感は「人生を自分でコントロールしている」という感覚があると高まる。
現代人は豊かになったが、幸福にはなっていない。
昔より格段にいいものを買え、いい生活をし、いい給料を得ているのに。
それは時間をコントロールできていないからだ。
現代人は、頭を使った意思決定を仕事にしている。昔は、体を使った作業だった。
昔は業務(作業)が終了すれば、仕事を考えることもなかったが、今は1日中どこにいても考えなければならない。
なぜなら意思決定が仕事で、それは道具がなくてもできるものだから。
8.高級車に乗る人のパラドックス
皆が「私が高級車に乗ると、称賛するだろう」と思う。しかし、欲しいのは高級車ではなく、称賛。
金にものを言わせても、そんなものは手に入らない。
9.本当の富は見えない
高級車を所有している人から分かることは、その人が高級者を所有する前より、資産が減っているということ。これがすべて。
高級車を保有している人には、意外とローンを組んでいる人が多い。
富(ウェルス)とリッチ(物質的豊かさ)の対比について、
ポイント
富(ウェルス):分かりにくい(見つけにくい) ロールモデルがない 見つけにくいから、真似しにくい
リッチ(物質的豊かさ):分かりやすい(見つけやすい) 収入が多くて、支出が多い人
10.貯金の価値
収入-エゴ=貯蓄
「目的のない貯金」が最大の価値を生む。
貯金がもたらす余裕があれば、柔軟性が高まる。(時期を待ったり、予期せぬことへの備え)
「目的のない貯金」をすることで、以下のを手に入れられる。
①時間もコントロールできる。良いチャンスを待つことができる。
②選択肢と柔軟性が手に入る。
11.合理的>数理的
「知らない企業」への投資より、「好きな企業」への投資がリターンを生む理由
保有銘柄に思い入れがないと、市場が困難に陥ると売却する可能性がある。
好きな企業への投資は、思い入れがあるから、放り出して、売却する可能性は低い。
結果的に長期で見れば有利に立てる。
12.サプライズ
ファイナンスの世界では、過去から答えは導けない。
偶然が重なった影響で、自称が起きるため、未来は過去から読めない。
実際に過去の名投資家が提唱していたルールは、現代には明らかに通用しないことが分かっている。
13.誤りの余地
不確実性、無作為性、偶然性などの「未知数」を認識することが大切。
失敗しても再挑戦できる余力を残しておく。
14.あなたは変わる
ロナルド・リード、ウォーレン・バフェットが成功した理由は、株式市場に居続け、複利を存分に発揮したから。
人生でやりたいことが変わると、マネープランも変わる。変えないのは難しい。
そこで、以下を意識する。
ポイント
①極端なファイナンシャルプランは避ける。現役時代に全てを適度にすることを目標にする。(計画が維持しやすくなり、後悔が少ない)
②「過去の自分」の囚人になってはいけない。未来の自分を過去の囚人にすれば、重大な決断を他人にされるに等しい。
15.この世に無料のものはない
投資の神様は、代償を支払わずリターンを得ようとするものを嫌う。
投資の世界には、「株は長期的に保有すべし」という格言の通り、これができない人は、神様から嫌われ、リターンを得ることができない。
これが難しい。。。
16.市場のゲーム
長期投資と短期投資は別のゲームである。
別のゲームをしている他人の言動に惑わされないことが大切。例えば、野球選手がソフトボール選手に惑わされないということ。
自分がどんなゲームをしているかを紙に書き出し再確認する。
17.悲観主義の誘惑
悲観主義は、皆の知的好奇心をくすぐり、注目を集めやすい。※だから新聞やテレビは、悪いニュースを一面に出す。
長期的に見れば、世の中は、いい方向に時間をかけて進んでいるが、悪い出来事は一瞬にして起こる。
進歩はゆっくり、「悲劇」は一夜で起こる。
18.何でも信じてしまうとき
人間には、自分が真実であってほしいことを信じようとする傾向がある。
例えば、こうすればリターンが大きくなるなど。人は都合よく解釈し、予測したがる。
19.お金の心理
大事なものをピックアップ。
①運とリスクの存在を認め、自分がコントロールできることだけに集中する
②「夜、安心して眠れること」を優先して投資する。
③投資で結果を出すための最大の秘訣は、時間軸を長くすること
④自分の時間をコントロールするためにお金を貯め、使う。
⑤他人に富を見せびらかさず、誠実に人と接す。
⑥ただ、貯金する。貯めるのに特別な理由は必要ない。
⑦誤りの余地を大切にする
⑧自分がしているゲームを明確にする
⑨多様な意見を認める。ファイナンスには、唯一の正解はない。人それぞれ状況、取り巻く環境が違うためである。
20.告白
「真の成功とは、ラットレースから抜け出して、心の平穏のために生きることである」